森浩生 独占インタービュー
ULIジャパンメンバー独占インタービュー
第一弾:森ビル株式会社代表取締役副社長・ULIジャパンカウンシル会長の森浩生氏にお答えいただきました。
森ビル株式会社
代表取締役副社長
森 浩生 氏
株式会社日本興業銀行を経て、1995年森ビル株式会社入社。2000年7月常務取締役就任。2003年専務取締役、2011年取締役専務執行役員就任、2013年より現職。
現在、上海環球金融中心投資株式会社 代表取締役、株式会社森ビルホスピタリティコーポレーション 代表取締役社長等を兼任。
東京大学経済学部経済学科卒。現ULIジャパン カウンシル会長。
Q&A
森ビルが現在手掛けている新しい開発、主要なプロジェクトは? | 国内では、港区を中心に複数の大規模都市再生事業を同時並行で推進している。虎ノ門ヒルズエリアでは、既存の森タワーに加えて3つのプロジェクトを推進しており、虎ノ門ヒルズ駅も含め、「国際新都心・グローバルビジネスセンター」の形成を目指している。隣接する虎ノ門・麻布台プロジェクトでは、Green & Wellnessをコンセプトに、自然と調和した環境の中で、人と人の関係を育み、心身ともに豊かに生きられる街づくりを目指している。海外では、東京や上海で培った都市づくりのノウハウを活かし、ジャカルタ中心部でプレミアムグレードの超高層オフィスタワーを建設している。 | ||
森ビルとして直面する課題は? どのように対応・改善していきますか? | 生産年齢人口減少により、日本社会が低成長になっている中で、東京の課題が、森ビルが直面する課題でもある。森記念財団が実施している「世界の都市総合力ランキング」では、東京は都市の総合力においてロンドン、ニューヨークに次いで世界第3位となっているが、法人税率の高さや、外資系企業や外国人にとってビジネスをしづらい環境、国際線直行便就航数や空港から都心部へのアクセスなど、様々な課題が明らかになっている。都心部における複数の大規模都市再生プロジェクトによって、ますます熾烈化する国際都市間競争を勝ち抜ける、磁力ある都市・東京を実現したい。 | ||
日本の不動産市場における成長分野は? | 新型コロナウイルスによって、世界中の人々の価値観やライフスタイルが大きく変化し、働く場所や住む場所、人々が活動する「街」への期待も変わった。不動産事業者にも変化への対応が求められている。例えばオフィスは「作業する場」から「コミュニケーションをする場」「コラボレーションをする場」への機能変化が求められる。一方で、人々の心を満たすために「文化・芸術」が果たすべき役割もますます重要になっていくだろう。コロナによって様々なことが変わったからこそ、変わることのない普遍的な価値や、リアルな場の持つ本質的な価値がますます重要になるはずだ。「afterコロナ」の時代に、人々の安心・安全を守り、普遍的かつ本質的な価値を提供できるような場や空間を提供することこそが、不動産業界における成長分野だと考える。 |
森ビル株式会社
現在、森ビル株式会社が取り組んでいるプロジェクトをご紹介します。
虎ノ門・麻布台リリース
https://www.mori.co.jp/company/press/release/2019/08/20190822110000003927.html