ULIについて
アーバンランド・インスティテュート(ULI)は不動産・土地利用の専門家からなる、世界で最も歴史が長く最大規模の分野横断的ネットワークです。会員は自身の経験を生かし使命の実現に向けて積極的に取り組んでおり、ULIは開発プラクティスにおける卓越性の基準を確立しています。
使命
ULIは責任ある土地利用および世界中で繁栄するコミュニティの創出・維持においてリーダーシップを発揮しています。
コンテンツの柱
ULIの柱は、広範な使命とそれを発表するプログラムです。ULIは時代を越えた話題や組織の懸念事項などのコンテンツを取り上げた教育・実践プログラムを通じて、重大な使命を遂行しています。
ULIの実践プログラムは多く、以下の分野に影響を及ぼします。
1. 住宅と地域社会
「住宅と地域社会のつながり」という柱は1936年のULI設立においてしっかりと根差しており、定款の中でも、住宅商品や住宅政策(特に手頃な価格の住宅の提供)に言及されるとおり、「住宅は健全で繁栄する社会に寄与する」との信念のもと活動しています。
2. 不動産金融および不動産投資
ULIは使命を遂行する上で、資本提供者と資本利用者に公開討論の場を提供するなど、不動産資本市場との関わりを通じて、会員に価値を提供しています。ULIは長年にわたり価値の創出を通じて資本と不動産をつないでおり、土地利用の変化を促す需給に影響を及ぼす市場要因や経済要因を取り上げています。
3. サステナビリティおよび経済実績
サステナビリティとは、単にエネルギー効率の向上や気候変動への対応にとどまるものではありません。ULIの使命でも明確に言及され、長期的価値の創出に向けた取り組みにおいて重要な課題となっています。資源の有効活用や、持続可能でレジリエントな建築環境の創出と維持に関係することから、サステナビリティには環境、社会、ガバナンスの課題も含まれます。
4. 開発プラクティスにおけるイノベーション
ULIの応用研究・教育プログラムは主に、ベストプラクティスや有効性に基づいています。その使命および会員の活動において不動産開発プロセスが中心的な役割を果たしています。ULIはとりわけ場所に特有の大小さまざまな活動において、イノベーションを促進する一方で、実践的な経験や知識の共有を重視し、最先端を前進させています。ULIは実例をもとに広く応用可能な原則やプラクティスを説明する、ケーススタディ・アプローチを伝統的に採用しています。
5. 繁栄する都市や地域の形成
近隣地域から大都市圏に至るまで、多くの当事者や意思決定者によって形成されるより大きな物理的・政策的枠組みの中で、場所に特有の開発が行われています。活動や問題は建物の境界内にとどまらず、土地利用計画、開発政策、インフラ、大都市圏の成長戦略、輸送問題などに及びます。
ULIのコミットメント
業界リーダーの集結
不動産および土地利用政策の各分野からリーダーが集結してベストプラクティスを交換し、地域社会のニーズに対応
連携の推進
メンタリング、対話、問題解決を通じて、会員の垣根を越えて連携を推進
課題の検証
都市化、保全、再生、土地利用、 資本形成、サステナブル開発等の課題を検証
土地利用政策の推進
建築環境および自然環境の独自性を尊重する設計プラクティス
知識の共有
教育、応用研究、出版、電子媒体を通じて知識を共有
広範なグローバルネットワークの維持
現在および将来の課題に対処する現地の慣行と助言的取り組み